心疾患による突然死の原因と対策
心疾患による突然死の原因と対策
不整脈
脈が飛ぶ
胸痛
失神
その症状、突然死の前触れかもしれません
不整脈、脈が飛ぶといった、心臓の不調による症状を訴える方が近年増加しています。
これに比例して、心疾患による死亡(心筋梗塞、狭心症から危険な不整脈が引き起こされる)率も高まっています。
日本では年間7.9万人が心疾患による突然死で亡くなっており、年齢や性別に関わらず誰にでも起こりえます。
特に上記のような症状がある方は、人ごとではありません。
「あの時もっと気をつけていれば…」
後悔先に立たず。そうならない対策を考てみましょう。
突然死の原因の7割は心疾患であり、日本人の死因第2位ともなっています。
日本人の死因
2023年 死亡者数157.6万人
出典:厚生労働省 2023年 人口動態統計
不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心疾患による突然死は珍しいものではなく、実際に亡くなる人の10人に1人は突然死です。
心臓は、全身に血液を循環させて酸素と栄養を送る「ポンプ」として働いています。
心臓自体が活動するためにも酸素と栄養が必要であり、心臓の動脈(冠動脈)が酸素と栄養を運んでいます。
この動脈が縮んで塞がってしまうと、心臓に酸素と栄養が送られなくなり、心臓が停止(心不全)してしまうのです。
心臓の動脈を塞いでしまう原因は、血管の異常な収縮です。
正常な血管は、心臓のポンプの動きに合わせて拡張、収縮を繰り返し、血圧や血流を一定に保ちながら心臓に血液を届けています。
異常な収縮を起こした血管は、心臓のポンプの動きと関係なく縮んでしまい、心臓へ血液を届けられなくなります。
突然に起こる血管の異常な収縮は、日本人に多く、突然死の原因の大部分を占めているのにも関わらず、なぜ起こるかのメカニズムが不明とされてきました。
ところが近年、山口大学の小林誠教授と研究チームの15年に渡る研究により、血管の異常な収縮の原因が血管の中にある、「SPC(スフィンゴシルホスホリルコリン)」という脂質の一種であることがわかりました。
この大発見は、医学界からも高い評価を受けています。
SPCは、心臓のポンプの動きと関係なく血管を著しく縮めて、血流を止めてしまうのです。
出典:化学と生物 Vol.50,No4.2012
上記の結果から、血管の異常収縮の原因がSPCによるものだということがわかりました。
動悸や息切れ、めまいや胸の痛みは、SPCが一時的に血流を止めている時に起こることが多く、これらの症状が起こる方は、SPC濃度が高い体質なので注意が必要です。
SPCによる血管収縮がより長い時間続くと、狭心症や心筋梗塞を発症し、危険な不整脈が引き起こされて数分で死に至ります。
SPCの濃度は体質で決まっています。健康診断の結果が全く問題がない、一見健康と思われる人でも、SPC濃度が高ければが突然死リスクは高くなります。
突然死の原因は…
血管の異常収縮による胸痛や不整脈、そして狭心症や心筋梗塞の原因がSPCであると判明した後、SPCの働きを遮断し、異常収縮を抑制する物質が探されてきました。
そこで効果的な働きがみられたのが生の青魚由来の魚油「小林式EPA(エイコサペンタエン酸)」です。
SPCの働きを遮断
SPCによる血管の異常収縮を
小林式EPAが抑制する
SPCにより異常収縮した血管も、小林式EPAにより、すぐに正常な収縮に戻ります。
一般的な血管拡張薬は、異常収縮への効果はなく、正常な血管収縮を抑制してしまうため、副作用の支障が起きますが、小林式EPAは異常収縮のみを改善します。
この作用が小林式EPAの画期的な点です。
出典:化学と生物 Vol.50,No4.2012
SPCの働きを遮断し、血管の異常収縮を防ぐ効果があるのは、 生の青魚と同じ形のEPAだけです。
一般的なEPAは、抽出過程において形が変わってしまい、血管の異常収縮を防ぐ効果はほとんどなくなってしまいます。
一方で、小林式EPAは生の青魚と同じ形を保ったまま抽出したEPA。
国立山口大学の小林誠名誉教授の研究室で発見・開発された成分で、その抽出方法は特許を取得しています。
生の青魚から直接EPAを摂取する場合、毎日イワシを刺身で3~4匹ぶん食べ続けなければSPCを抑制する効果は得られません
小林式EPAは、生の青魚に含まれるEPAの形を保ったまま摂取しやすい形に凝縮したものなので、血管の異常収縮を防ぐ成分として期待されています。
突然死の対策は…