リスクを知って正しく対策
キーン、ピー、ピーン、ブーン、ブンブン、ゴー、ボー、ザーザー、サー、ザー、ポー、ポーン、ジー、ジージー、ガー、ウィーンウィーン、ドクドク、カチカチ、ポコポコ、ボコボコ、ドンドン、ゴロゴロ、パチパチ、ピロピロ、ボンボン
モーターのような機械音や電子音、セミやモスキート音などの昆虫の音、自分の脈拍の音など、耳鳴りの聞こえ方や程度は、人によって異なります。聞こえ方を大きくわけると次のようになります。
高音が聞こえにくくなったことで、それを補うため高音の耳鳴りがする。加齢性難聴などに多い。
低音が聞こえにくくなったことで、それを補うため低音の耳鳴りがする。
高音から低音まで、全体的に聞こえにくい際に多い。「ジーッ」というセミの鳴き声のように聞こえる人も。
実際に体の中で鳴っている音が、耳鳴りとして聞こえるケース。「ザーザー」など血流の音、「コツコツ」など筋肉の収縮音、「スーハー」などの呼吸音を、耳鳴りとして自覚。
耳鳴りは、実際には音がないのにもかかわらず、「キーン」といった高い音や「ゴー」といった低い音などが聞こえてしまう症状です。コンサートで大きな音を聞いた後や飛行機、スイミング後などに起こります。数分以内におさまるような、一過性のものであればそれほど心配はいりません。
一方でずっとひどい耳鳴りがやまない場合は、イライラや苦痛など精神的にストレスがかかり、仕事や家事など日常生活に支障が出るようになります。
耳鳴りは長きにわたり原因不明の病気とされ、これといった治療法がなかったため「治る」「治らない」など情報が錯そうしてきました。
しかし、近年研究が進み、しくみが明らかになりつつあります。耳鳴りに不安を感じている方も、決してあきらめる必要はありません。正しい情報を集めて、早めに対策しましょう。
耳鳴りが起こるのは、音を聞くしくみと深く関係しています。
音は空気の振動として耳の穴から入り、鼓膜を振るわせ、蝸牛(内耳)の中の水を動かします。この動きが電気信号として脳に伝わると、音として認識されます。
このしくみに異常が起こると耳鳴りや難聴が起きます。
耳鳴りの人の9割以上に難聴があるといわれています。難聴は音が聞こえづらくなることなので、耳鳴りの多くも音を聞くしくみに異常があるといえます。
耳の奥には「蝸牛」という器官があり、その中には低音域、中音域、高音域などを担当している部位があります。ここに異常があると音を電気信号に変える機能が弱くなり、脳が音を認識しづらくなります。聞こえにくい音があると、脳は電気信号が足りないと思い、補うために増幅させます。
耳鳴りは実際には音がない時にも脳が「音が聞こえない」と勘違いしているというわけ。聞こえない音を補う脳の補助反応なのです。
耳の不調は①耳の血行不良、②自律神経の乱れによって起こると考えられています。
毛細血管が密集する耳は、血流の影響を受けやすい器官。ストレスなどで血流が悪くなると、酸素や栄養が届かなくなり、しっかり働けなくなります。
ストレスにより、自律神経が乱れ、耳に異常が生じます。
耳鳴りは、加齢にともなう耳の機能低下や気圧など、環境によるものが多いですが、病気が原因になることもあります。また、耳鳴り以外の症状があらわれることもあります。
突然耳が聞こえにくくなります。片耳だけのことが多く、難聴のほか、めまいや耳鳴りを伴うことがあります。内耳(聴力と平衡覚を司る器官がある部分)のウイルス感染やストレス、血管トラブルなどが原因です。治療しても後遺症が残ることがあるため、症状が出たらできるだけ早く、医療機関を受診しましょう。
耳の中のリンパ液の調整バランスが崩れ、内リンパ腔という部分が拡大(内リンパ水腫)します。平衡感覚に異常がでて、吐き気やめまいを発作的に繰り返します。耳鳴りや難聴、耳閉感といった症状が現れることもあります。
40代後半から50代前半に多く発症するといわれ、ストレスや睡眠不足が原因とされていますが、はっきりと分かっていないのが現状です。
耳が詰まったような感覚が現れたり、低音だけが聞こえにくくなったりする病気です。症状はメニエール病や突発性難聴と似ていますが、メニエール病のように、めまいが現れることはありません。また、突発性難聴の「突然聞こえなくなった」と比べ、「なんとなく聞こえが悪い」といった感じ方が多いようです。
風邪などのウイルスや細菌に感染し、耳の痛みや発熱の症状が出ます。子どもの耳管(中耳とのどを繋ぐ管)は太く短いためウイルスや細菌が中耳に移動しやすく、大人と比べて発症頻度が高くなります。発熱や風邪の後に、耳に痛みや違和感がでた場合は注意しましょう。
耳管が狭く、開きにくくなる(耳管狭窄)、逆に開いたままになる(耳管開放)と耳鳴りが発生することも。耳管狭窄症とは風邪などで耳管が腫れて狭くなる病気で、耳閉感や耳鳴りが起こります。上咽頭がんやアデノイド(扁桃腺)が原因となることもあります。
反対に耳管開放症は、通常は閉じている耳管が開いたままになってしまう病気です。自分の声や呼吸音が不快に耳に響いたり、耳鳴りやめまい、難聴を併発する場合があります。
内耳の一部に穴が開いて外リンパと呼ばれる液体が漏れ出し、めまいや耳鳴り、難聴の症状が出る病気です。正常な平衡感覚が保てなくなるため、嘔吐などの症状が現れることがあります。
内耳に穴が開いてしまうシーンは、外傷のほか、くしゃみ、トイレでのいきみ、飛行機での急激な気圧の変化など。日常生活の何気ない行動が引き金になる可能性があります。
聴神経の周りあるシュワン細胞から発生する良性の腫瘍です。
腫瘍が聴神経や顔面神経などの近くで大きくなるため、顔面麻痺や難聴、めまい、耳鳴り、頭痛などの症状が出ます。とくに耳鳴りや難聴は代表的な初期症状です。
抗がん剤、抗菌薬、解熱剤や鎮痛薬、抗精神病薬などの副作用として耳鳴りや難聴が起こることがあります。
頭痛やめまいがでることがあります。自覚症状の少ない高血圧は、これらの些細な症状が発見の手がかりになることもあります。
ストレスによって自律神経が乱れ、心身に多くの症状がでます。倦怠感や頭痛、動機、不眠、肩こり、めまい、精神的不安など、多岐にわたりますが、耳鳴りもそのうちの一つです。
耳鳴り=脳の病気というケースはまれですので、そこまで気にする必要はありませんが、気になる場合は、耳鳴り以外の症状に着目しましょう。ただし、片側から聞こえる脈拍に一致した耳鳴りは、脳の病気の可能性もあるので病院で受診しましょう。
・強い頭痛
・物が二重に見える
・しゃべりにくい
・ろれつが回らない
・手足が動かしにくい
・しびれ
・歩きにくい
・意識がない時間がある
・話したいのに言葉がでてこない
病院に行ったものの「耳鳴りはあきらめて」「慣れるしかない」と言われ、がっかりした方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、「耳鳴りは治らない」というのが医療の常識だからです。
原因が分からず、原因が治らないのだから、耳鳴りは治らないという考え方。同様に薬のみでの改善も困難と考えられています。
また、「慣れるしかない」というのも意地悪で言っているのではなく、医学界では正しい見解。根本改善ではなく、耳鳴りを軽減することで、生活の質(QOL)の改善を目的とした治療が主体となっているからです。
もちろん、いくつかの治療法を組み合わせて、耳鳴りが気にならなくなったという方も大勢います。根気よく向き合っていくことが大切です。
ふだんの生活の中で耳鳴りを軽減する方法をご紹介します。
耳鳴りが強くなるのは「ストレスを感じている時」「疲れている時」という方が多いようです。ストレスや疲労を感じたら、まずはリラックスできる時間を作りましょう。気分転換や休息が最良の薬です。
また、耳鳴りは精神的に落ち込んでいる時にも感じやすいので、うつ病などを感じたら、精神科や心療内科で受診しましょう。
人は不安があるとナーバスになります。確率的に耳鳴りは危ないものではないので、過剰に恐れないようにしましょう。いちばんマズいのは、意識してしまう→不安になる→イライラする→意識してしまう、という悪循環です。
睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。睡眠の質を高めるために入浴や適度な運動を取り入れましょう。他の病気と同じく、耳の健康にも規則正しい生活が大切です。
耳鳴りが際立ってしまう静かな環境にならないよう、耳鳴りよりも小さな音をかけ続けます。好きな音楽をかければストレス解消にもなります。
自分が好きな音楽は、大きくても気になりません。読書もできます。
一方、嫌いな音楽や近所から聞こえてくる音は、たとえ小さくても気になることがあります。
例えば、音の主が気に入らない人だと「またかと思い、怒りとストレスが生じて、その音にますます嫌気がさします。これと本質的に同じなのが耳鳴りの苦痛。「聞きたくない音を聞かされる」というストレスがイライラを呼び、イライラすることでストレスがたまっていくという悪循環に陥ってしまうのです。
実はこのサイクルには脳が持つ高度な機能が関わっています。人を含めた高等動物には、さまざまな音に対して無意識のうちに識別する機能が備わっています。
大自然の中、風に揺れる草木の音は聞き流しますが、獣の足音には敏感に反応します。これは進化により備わった、無意識のうちに有害な音を認識する防衛能力。感情も関わっており、不安や恐怖が強いほど敏感になります。したがって、耳鳴りをよく理解し、不安や恐怖を取り除くことが効果的な対策になります。
ふだんの生活の中で耳鳴りを軽減する方法をご紹介します。
耳鳴りや難聴など、耳のあらゆる症状に効く代表的なツボ。耳の穴の前にある突起の近くで、口を大きく開けたときにできるくぼみが耳門です。
耳鳴りや難聴に良いとされるツボ。耳たぶの後ろにある骨のでっぱりと、耳たぶの間にあるくぼみです。内耳の機能を活発にする効果があります。
首から頭への血流をよくするツボ。耳たぶの後ろにある骨のでっぱりのすぐ下にあります。耳鳴りのほか、めまいや頭痛、肩こりなどにも有効です。
血液を心臓に戻す血行促進の効果があります。体全体の血行がよくなり、自律神経のバランスが整います。内くるぶしとアキレス腱の間のへこんでいる部分です。
東洋医学で耳鳴りは「腎」の不調によるものと考えられています。湧泉は腎を強めるツボ。足指を内側へ曲げるとできるくぼみの中にあります。
ここまでに説明した耳鳴りの原因をまとめます。耳鳴りはさまざまな原因によって起こりますが、要因となるのは2つです。
⇒どちらもストレスの影響大!
耳鳴りを感じる人の割合は年齢を重ねるごとに増加し、難聴も進行します。実際、日本において耳鳴りや難聴に悩まされている人の割合は、全年代では約5人に1人ですが、65歳以上にしぼると約3人に1人になります。このように耳鳴りや難聴は高齢者を中心に、生活の質を脅かすものとして世界中で問題になっています。
さらに近年のストレス社会により、若い世代においても増加傾向にあります。
※1 Kochkin, S., Tyler, R. and Born, J. MarketTrak VIII: Prevalence of Tinnitus and Efficacy of Treatment, The Hearing Review, Vol. 18(12), November 2011, pp. 10-26
※2 Langguth B, Kleinjung T, Fischer G, Hajak P, Eichhammer P, Sand PG Tinnitus severity, depression and the big five personality traits. Prog Brain Res. 2007; 166:221-7.
※3 Barnea G,Attias J, Gold S, Shahar A. Tinnitus with normal hearing sensitivity: extended high-frequency audiometry and auditory-nerve brain-stem-evoked responses. Audiology 1990; 29;36-45.
厚生労働省の平成22年「国民生活基礎調査」によると、耳鳴りがする人の4割以上が治療していないことが分かっています。 対策によって、完治とはいかないまでも、気にならない程度に軽減することは可能です。あきらめずに耳鳴りと向き合い、生活習慣を見直すなどの努力を続けることが大切です。
現代の医療でも完全になくすのは難しいといわれる耳鳴り。
3割の人の症状が改善されれば「画期的」といわれるほど、厄介な病気です。
このような背景の中、注目を集めているのが、
酵素分解「蜂の子」 です。
酵素分解「蜂の子」の飲用は、軽度の耳鳴りを持つ人の苦痛を和らげることが、科学的に初めて明らかになりました。これまで薬においても、耳鳴りに良いとされる素材は無かったことから、耳鳴りに悩む方にとって生活の質(QOL)の向上に有用であることが期待されています。
蜂の子とは、その名の通り「蜂の子ども」、つまり蜂の幼虫やサナギのことです。
戦争中の日本では貴重なタンパク源として、全国的な食糧不足を補っていました。現在も長野県、岐阜県などで伝統的な郷土料理として愛され続けています。
世界を見渡してもルーマニア、タイ、メキシコ、エクアドルなど多くの国々で食されています。「虫を食べるの」と思うかもしれませんが、食経験の長い安全な自然食材です。
蜂の子には、タンパク質をはじめ、炭水化物、ビタミン、ミネラル、脂肪酸などが含まれています。さらに、人間の体内で合成できず、食事から取り込まなければならない「必須アミノ酸」も豊富。数々の栄養素が凝縮された、極めて良質な食品です。
蜂の子にはアミノ酸がタンパク質の形で含まれています。タンパク質は多くのアミノ酸がつながっており、そのままでは大きすぎて体は吸収できません。単体の「アミノ酸」に分解されて、はじめて吸収できるようになります。
あらかじめ分解されている酵素分解「蜂の子」は、蜂の子の豊富な栄養を余すことなく吸収できるのが特長。アミノ酸含有量は、通常の蜂の子の約4.4倍も含まれています。
耳鳴りは血流の悪化、自律神経の乱れから生じますが、その要因はストレス。体にストレスがかかると、「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。酵素分解「蜂の子」は、コルチゾールの分泌を抑えることで、耳鳴りにともなう不安や苦痛をやわらげるとともに、聴力を回復させる効果があることがわかっています。
中国最古の薬学書『神農本草経』は、生薬を薬効と安全性ともに3つのランクに分けています。
蜂の子(蜂子:ホウシ)は最上ランクの「上品」に位置づけられています。「上品」とは、生命を養うもので、体を軽くし、元気を増し、不老長寿の作用があるとされるもの。具体的な作用として、「頭痛を治す」、「衰弱している人や内臓機能に障害がある人の元気を補う」、「皮膚にツヤが出て顔色がよくなる」、「老衰しなくなる」などと書かれています。
さらに、最も充実した薬学書として知られる「本草綱目」には、心腹痛、黄疸、皮膚の感染症、風疹、便秘、梅毒、婦人科の症状にもよいと記されています。
よろこびの声も
蜂の子によって、長年の苦しみから解放され、
充実の人生を送られている方々も大勢いるようです。
耳鳴りをともなう難聴患者60名を対象に行われたヒト試験において、酵素分解された蜂の子の12週間の摂取により、より聴こえやすい方の耳(良聴耳)において摂取前よりも聞こえが良くなりました。また、耳鳴り症状に関するアンケートの結果、「耳鳴りのせいで憂うつ」といった、聴力の不調によるメンタルストレスも軽減しました。
出典:薬理と治療. 46 (4), 627-637, 2018
さらに、血液検査から、酵素分解された蜂の子はストレス時に分泌されるホルモン「コルチゾール」が低下していることがわかりました。
この研究によって、蜂の子には、ストレスホルモンのバランスを整えて、耳鳴りにともなう不安や苦痛をやわらげるとともに、聴力を回復させる効果があることがわかりました。
出典:Ear Hear. 2012 May-Jun;33(3):430-436.
耳鳴りの自覚症状がある40~74歳の男女を対象にしたヒト試験において、酵素分解「蜂の子を12週間飲用したグループは、蜂の子を飲用しなかった(プラセボ)グループと比較して、耳鳴りの自覚症状(大きさ、頻度、気になり方)が改善しました。
出典:薬理と治療. 46 (4), 627-637, 2018
軽度の耳鳴りを自覚する男女60名を対象にしたヒト試験において、酵素分解「蜂の子」を12週間飲用したグループは、「耳鳴りの大きさ」「耳鳴りの長さ」「耳鳴りの頻度」「耳鳴りの気になり方」が飲用前と比べて有意に改善しました。
出典:Ear Hear. 2012 May-Jun;33(3):430-436.
ここまでにご紹介した酵素分解「蜂の子」の効能をおさらいします。
ストレスホルモンを調整する働きにより
科学的に明らかになった効能は“酵素分解”された蜂の子です。サプリメントなどを利用する際は注意しましょう。