筋肉の衰えや肥満でさらに悪化
中高年になるとひざを支えている筋肉が衰えるので、ひざの一部に負荷がかかり、軟骨のすり減りが進みます。
また、歩く時にひざには体重の約4倍の負荷がかかっています。体重が50kgなら200kg。体重が増えれば増えるほど、ひざへの負担が増えます。
軟骨は再生できる?
ひざ軟骨は、水を除くとその90%が非変性プロテオグリカン(15%)と非変性Ⅱ型コラーゲン(75%)という2つの成分でできています。
どちらも体内では作れないので、一度すり減ってしまった軟骨を再生するのは非常に難しいとされてきました。
そんな中、近年、人間の軟骨とほとんど同じ構造をしたエスシーピーという素材が開発されました。
ひざ軟骨素材「エスシーピー」
エスシーピーはひざ軟骨そのものと同じ構造で、非変性プロテオグリカンが15%、非変性Ⅱ型コラーゲンが75%です。
最先端の特許技術により、鮭の鼻軟骨から抽出されます。
■ひざ軟骨の成分
出典:グルコサミン研究会(2008)「グルコサミン研究4」2008年9月1日発行,P.92, 図4,エイド出版.より作図
プロテオグリカンもコラーゲンも、抽出時に「変性(構造が変わってしまう)」しやすい成分ですが、高度な先進技術によって構造を変えずに抽出した「非変性」のプロテオグリカンとⅡ型コラーゲンは、ひざ軟骨そのものと同じです。
エスシーピーに含まれる2成分のうち、非変性プロテオグリカンは抽出するのが特に難しく、これまでは1グラムあたり3,000万円する高価な成分でした。
非変性プロテオグリカンは、軟骨の再生を促進する力がグルコサミンやコンドロイチンと比べて段違いであることがわかっています。
エスシーピーに含まれる
プロテオグリカンの軟骨再生力
出典:第28回日本骨代謝学会学術集会
エスシーピーを飲むと
軟骨が復活してクッションに
グルコサミン・コンドロイチンとどう違うの?
ひざの痛みの有効成分としてよく耳にするのがグルコサミンやコンドロイチン。
20年以上前から人気が続いている成分なので、皆様も試したことがあるかもしれません。
しかし、残念ながらグルコサミンやコンドロイチンは、ひざの軟骨にはほとんど含まれておらず、どちらもひざ軟骨の主成分の一つである「プロテオグリカン」の材料の一部に過ぎません。
釘だけあっても家は建たないのと同じで、いくら摂取しても軟骨の修復=ひざの痛みの改善には結びつきづらいのです。